「これといって問題はないのに、気持ちが重い」
「泣きたいわけじゃないけど、ずっと疲れてる」
「“元気?”って聞かれても、なんて答えたらいいかわからない」
そんなふうに、“はっきりした理由のないつらさ”を感じたことはありませんか?
今回は、その「なんとなくしんどい」の正体と、
見えない不調を優しく解きほぐすための心理的アプローチを紹介します。
「理由のないしんどさ」は、心からのSOS
まずお伝えしたいのは、
つらさに理由がなくても、それは立派な“しんどさ”だということ。
人は無意識のうちに、
──そんな状態が続くと、「自分でも気づかない疲れ」が心に溜まっていきます。
やがてそれが、“理由のないしんどさ”として現れるのです。
気づかないうちに「感情を我慢している」ことも
「つらい」とは言えないけれど、「大丈夫」とも言えない。
そんなとき、心の中では本当は──
といった感情が渦巻いているかもしれません。
でも、“はっきりした出来事”がないから自分でも気づきにくく、
気持ちが宙ぶらりんのまま、ずっと苦しくなってしまうのです。
「なんでこんなに疲れてるの?」の答えは、蓄積疲労
毎日のちょっとしたこと──
こうした“日常のストレス”が積み重なると、心は確実に消耗していきます。
まるでスマホのバッテリーが、じわじわ減っていくように。
だから、「つらい理由が思いつかない」のは、ある意味“当然”なのです。
「とりあえず元気なフリ」をやめてみる
しんどいのに、無理に笑顔をつくっていませんか?
「大丈夫です」と言うクセがついていませんか?
でも、本当に大丈夫じゃないときは、
“元気なフリ”をやめることが心の回復の第一歩です。
そんな“ゆるみ”が、張り詰めた心をじわじわほぐしてくれます。
「理由はないけどしんどい」は、甘えじゃない
「こんなことで疲れてちゃダメだ」
「自分より大変な人だっているのに」
──そう思って、しんどさを無視していませんか?
でも、つらさは“比べるもの”ではなく、“感じるもの”です。
他人と比べる必要はありません。
あなたが「しんどい」と思うなら、それは立派な心のサインです。
まずはその気持ちに、そっと名前をつけてあげてください。
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