友達とのご飯も、職場の雑談も、そんなに嫌じゃない。
むしろ楽しい瞬間もある。
でも、帰り道になるとどっと疲れてる。
そしてひとりになると、不思議なほどホッとする。
「私って、人付き合いが苦手なのかな……」
そんなふうに自分を責めていませんか?
今回は、「人といると疲れる」の正体と、
その裏にある“繊細な感覚”について、心理学の視点からお話しします。
「人といると疲れる」は、ごく自然なこと
まず大前提として──
人と一緒にいると疲れるのは、珍しいことではありません。
なぜなら人間の脳は、他人と一緒にいるだけで、
という“高度な処理”をフル回転で行っているからです。
つまり、人付き合いには知らず知らずのうちに、
大量のエネルギーを消費しているんですね。
HSP(繊細さん)タイプの人は特に疲れやすい
もしあなたが、
……という傾向があるなら、HSPという気質が関係しているかもしれません。
HSPの人は、刺激に敏感で、情報処理が深いという特徴があります。
だからこそ、人との関わりが“普通の人以上に疲れる”のです。
ひとりでいるとホッとするのは、「自分に戻れる」から
人といると無意識に“他人モード”になっている人は、
ひとりになることでようやく「自分に戻れる」と感じます。
この“安心感”こそが、あなたの心が求めているものです。
それは「人が嫌いだから」ではなく、
「自分を大切にしている」からこその反応なんです。
「人付き合いが苦手」ではなく「エネルギー配分が必要」なだけ
人といると疲れるのは、「コミュ力が低い」からではありません。
ただ単に、エネルギーの消耗が大きいだけ。
だからこそ、
そんなふうに、“付き合い方を選ぶ”工夫がとても大事です。
心がしんどくなる前に──“人との距離”を整えるコツ
- 予定は詰めすぎない
→ 会うのは週に1〜2回まで、など“上限”を決めると安心。 - 「会いたい人」だけを選ぶ
→ “なんとなくの付き合い”は、エネルギーの消耗が激しいです。 - 会った後は「回復タイム」を確保する
→ 本や音楽、散歩など、ひとりになれる時間をセットで用意しましょう。
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