「え、それって普通じゃないよ」
そう言われたのは、何気なく話していたときだった。
子どものころの家の話、家族のルール、
自分では“当たり前”だと思っていた日常のひとコマ。
笑いながら言われたその一言が、
なぜか、じわりと胸に残ってしまった。
「普通じゃない」って、どこから決まるんだろう
たぶんその人には悪気はなかった。
比べただけだったんだと思う。
でも、自分の“当たり前”が否定されたような気がして、言葉に詰まった。
私にとっては、それが生きてきた証だったのに。
否定じゃなく、“違い”として受け止めてほしかった
「へぇ、そうなんだ」
「それっておもしろいね」
そんな言葉なら、きっと気持ちはまったく違った。
ただ違うだけで、良いも悪いもないはずなのに、
“普通じゃない”と言われると、
まるで“おかしい人”の烙印を押されたような気がしてしまう。
自分の過去に“正解”を求めないでいい
誰かにとって“変”でも、
自分がそれで生きてきたのなら、それでいい。
比較されても、そこに“劣ってる”なんて書いてない。
その言葉に線を引かれないように、生きていきたい。
「それって普通じゃないよ」のひとことで、
自分の大切なものが否定されたように感じるときがある。
でも、“普通”の基準はひとつじゃない。
だから今日も、自分の“ちょっとズレた日常”を、
静かに抱えて生きていきたい。
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