なぜ「大丈夫?」って聞かれると泣きたくなるのか――抑えていた感情があふれる瞬間

エッセイ
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「大丈夫?」と聞かれて、なぜか泣きそうになることがある。

本当は笑っていたはずなのに。
むしろ、気丈にふるまっていたつもりなのに。
「大丈夫?」のたった一言で、
張りつめていたものが、ぷつんと切れてしまう。


言葉の裏にある“許可”

「大丈夫?」って、実は問いじゃない。

それは、
「無理してるって気づいてるよ」
「崩れてもいいんだよ」
という“許可”のようなもの。

その優しさに触れた瞬間、
心の奥で押し込めていた感情が、
一気に浮かび上がってくる。


ふつうに振る舞うことが、守りだった

日常をこなすこと、
人と明るく接すること、
ちゃんと笑っていること――

それらは、自分を保つための“装備”だった。

だから、「大丈夫?」の一言は、
その装備を脱いでいいよ、という合図でもある。
それが、泣きたくなるほどの衝撃になる。


涙が出るのは、弱いからじゃない

泣いてしまうのは、傷ついてるからじゃなくて、
ちゃんと受け取ったから。

誰かの優しさを、ちゃんと感じ取ったから。
だから涙が出る。

そしてそれは、ちゃんと感情が動いている証拠。
無理にこらえる必要なんて、本当はどこにもない。


「大丈夫じゃない」って言える場所を

全部をさらけ出す必要はない。
でも、「大丈夫?」って聞かれたとき、
素直に「実はちょっとしんどくて」と言える場所があるだけで、
心の中はずいぶん軽くなる。

このブログも、そんな場所のひとつになれたら嬉しい。


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