「距離を置きたいけど嫌われたくない」──人間関係のジレンマとの向き合い方

心理ナビ
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誰かと一緒にいると、なんだか疲れる。
その人に悪気があるわけじゃないし、嫌いなわけでもない。
でも、「ちょっと距離を置きたいな……」と思ってしまう。

そう感じたときに襲ってくるのが、「でも嫌われたくない」という罪悪感や不安。

今回は、そんな“距離を置きたいのに置けない”ジレンマと、
その気持ちと上手につきあうための心理的なヒントをお届けします。


「距離を置きたい」と思うのは、あなたが繊細だから

まず前提として──
人間関係に“疲れ”を感じるのは、あなたが人とのつながりを大切にしている証拠です。

  • 相手に嫌な思いをさせたくない
  • 波風を立てたくない
  • 良い人でいたい

そう思うからこそ、距離を置くことに強い罪悪感を感じてしまうのです。

でも本当は、「ちょっと距離を置きたい」と感じること自体、
人間としてごく自然な心の反応なんです。


なぜ“嫌われるかも”が怖いのか?

距離を取ることにためらいを感じる背景には、
「関係が壊れることへの恐れ」があります。

特に──

  • 過去に人間関係でトラブルを経験した
  • 嫌われたことがトラウマになっている
  • 自分に自信が持てない

こうした経験がある人ほど、「相手にどう思われるか」が気になってしまうのです。


「距離を置く=拒絶」ではない

ここで視点を変えてみましょう。

距離を置く=相手を否定することと思い込んでいませんか?

でも実際は、
「今の自分にとって、ちょうどよい距離感を見つける」というだけの話。

それは相手を傷つけるためでも、関係を壊すためでもありません。

むしろ、自分を守ることで、相手との関係を長続きさせる工夫とも言えます。


距離を置きたいときの、伝え方のヒント

どうしても相手に伝えなければならないときは、
「自分の都合」を主語にして伝えるのがポイントです。

NG例:「最近、あなたといると疲れる」
OK例:「最近ちょっと一人の時間が必要で…」

こんなふうに、

  • 相手を責めない
  • 自分の状態にフォーカスする
  • 回復したらまた連絡する、という安心感も添える

といった伝え方なら、相手との関係をこじらせずに済みやすくなります。


自分を守ることは、わがままではない

「距離を置きたい」と感じるのは、あなたの心が限界を教えてくれているサインです。

その声を無視し続けてしまうと、

  • どんどん疲弊する
  • 我慢の限界で爆発してしまう
  • 関係を一気に絶つ…という極端な選択になりやすい

だからこそ、小さな違和感のうちに距離を整えることが、とても大切なんです。


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