「自分だけが取り残されてる気がする」――焦りの正体と、心の置き場所について

エッセイ
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SNSを開けば、誰かの「成果」や「幸せ」が流れてくる。

就職、結婚、転職、引っ越し、昇進――
「がんばってる人」や「愛されてる人」ばかりが目に入る。

それを見ながら、なぜか少し呼吸が浅くなる。


焦っているのに、動けない

「自分も何かしなきゃ」
「置いていかれてる気がする」

でも、その気持ちだけが空回りして、
気づけば何も手につかないまま一日が終わる。

本当は、誰かと比べて動くことに意味なんてないって分かってる。
でも、“追いつかなきゃいけない何か”に追われている感覚は、簡単には消えない。


なぜ焦るのか。それは、「自分のペース」がわからなくなるから

SNSや人間関係の中で、
他人のスピードばかり目にしていると、
自分の“ちょうどいい速度”がわからなくなる。

本当は、何も急ぐ必要なんてないのに、
「進んでいない=劣っている」ような気がしてくる。


本当は、休んでいるだけかもしれない

今、自分のスピードがゆっくりな理由は、
ただ“エネルギーを溜めてる時期”なだけかもしれない。

みんな同じ道を走ってるわけじゃない。
地面の傾きも、気温も、足の疲れ方も、違うはず。

それなのに、「あの人ができてるから、自分も」なんて、
比べることにどれだけの意味があるだろう。


比べるなら、昨日の自分

他人の速度よりも、
昨日より少しだけ呼吸が楽になったかどうか。
昨日よりほんの少しだけ、自分に優しくできたかどうか。

そういう軸を、自分の中に持っていたい。

焦った日があってもいい。
でもそのたびに、
「自分のペースは、ちゃんとここにある」って思い出せる場所を
心の中につくっておきたい。


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