【1】心の声「解放されたはずなのに、不安でいっぱいだった」
あの職場を辞めた日は、
あんなにスッキリしていたのに。
「もうあの環境に行かなくていい」
「ちゃんと自分で決めたんだ」
そう思っていたはずだった。
でも、数日経つとふいに胸にのしかかる。
“本当にこれでよかったんだろうか?”
“逃げただけなんじゃないか?”
“次もうまくいかなかったらどうしよう”
自由になったはずの心が、
また別の不安にしばられている。
そんな自分が、また嫌になる。
【2】「辞めた後の不安」は、当然のこと
人は「変化」よりも「慣れた苦痛」のほうに安心してしまう生き物です。
だから、たとえ辞めた理由が明確でも、しばらくすると不安が襲ってきます。
■ 「辞めた=失敗」と見なされる空気がある
- 長く続けることが正義
- 忍耐は美徳
- 環境に合わせるのが大人
そんな価値観が社会には根強くあって、
それに沿わなかった自分に対して、「自分だけ逸脱した」という後ろめたさが生まれてしまう。
■ 「自分で選んだ結果」が重く感じられる
辞めたのも、転職したのも、全部自分で決めたこと。
だからこそ、「うまくいかなかったとき、誰のせいにもできない」ことが不安になる。
選択の自由が与えられた分、責任も丸ごと背負う感覚が重くのしかかる。
【3】「これでよかったのか」と問い続けてしまう理由
■ 頑張っても報われなかった“前職”に、自分を置き去りにしてきた感覚
- 評価されなかった
- 休めなかった
- 意見を言えなかった
そんな過去の職場にいた“がんばってた自分”を、
そのまま置き去りにしてきたような感覚。
だから、次に進んでも“納得”が追いつかない。
■ 「失敗だった」と言われるのが怖くて、自分の中で何度も答え合わせをしてしまう
- 新しい職場でうまくいかなかったら?
- 生活が安定しなかったら?
- やっぱり前の方がよかったと思ったら?
「誰も責めてない」のに、
“自分の選択が正しかった”と証明できないことが、不安の火種になる。
【4】どうしたらいい?——「転職後の不安」とうまく付き合うヒント
■ ① 「正解」はあとから作っていけばいい
人生において、“決断した瞬間に正解だった”と思えることなんて、ほとんどありません。
“あとからじわじわ、納得できる選択だったと思える”——それが正解の正体。
今は不安でも、その不安のなかにいながら進んでいること自体が、すでに「変化の力」です。
■ ② 前の職場にいた「がんばってた自分」に声をかけてあげる
- 「あの場所でも、私なりにやってたよね」
- 「しんどい中でも、ちゃんと続けてた」
- 「よくここまで持ちこたえた」
辞めたからって、前の時間が“失敗”だったわけじゃない。
過去を切り捨てるんじゃなくて、ちゃんと“ありがとう”を言えると、次に進みやすくなります。
■ ③ 「今ここ」にいる自分を一番信じる
未来はまだ来ていないし、過去はもう終わった。
大事なのは、“今ここにいる自分”が、どう生きていたいか。
迷っても、戻ってもいい。立ち止まってもいい。
でも、「ちゃんと自分の意思で選んだ」という事実だけは、誰にも奪われない。
【5】まとめ
「これでよかったのかな」
そう思ってしまうのは、
未来をちゃんと生きようとしてる証拠です。
変わるって、怖い。
でも、変わらないままで苦しんでた過去を、あなたはもう超えたんです。
だから——
今日、まだ答えが出てなくてもいい。
きっと「これでよかった」と思える日が、未来のどこかで待ってる。
その日まで、進んだり戻ったりしながら、
自分の人生を、ちゃんと歩いていいんです。
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