【1】心の声「好きって言いたい。でも言えば言うほど、ひとりになっていく気がした」
LINEを送るのはいつも自分から。
会いたいって言うのも、声をかけるのも、誘うのも、自分ばかり。
既読になっても返信がないと、
「忙しいのかな」と思いながら、どこかで「飽きられたのかも」と心がささくれる。
ちゃんと気にかけてくれるときもある。
たまには甘い言葉もくれる。
でも、なんだろう、この“いつも一歩届かない”感じ。
——私のほうが、重いのかも。
——好きって言えば言うほど、ひとりになってる気がする。
その気持ちにふたをして、「大丈夫」なふりをしてしまう夜が、どんどん増えていく。
【2】“私ばっかり好き”と感じてしまう理由
恋愛は、“対等”でいるのがいちばん難しい関係です。
なぜなら、感情は揃えられないから。
相手を思う気持ちの強さも、欲しがる温度も、タイミングも違って当たり前。
でも——
片方が我慢しつづけると、恋愛は「苦行」になっていきます。
■ 相手のペースに自分を合わせすぎてしまう
- 返信が遅いのが“その人のスタイル”だから、と自分を納得させる
- 会えなくても「仕方ないよね」と言い聞かせる
- 寂しくても、気づいてもらえないのが普通だと思うようになる
「それくらいで怒ったら重いと思われるかも」
そんな不安が、言いたいことを飲み込ませる。
■ “わかってもらえない”という感覚が心を削っていく
「もっと好きって言ってほしい」
「ちゃんと会いたいと思ってるか知りたい」
そう思っても、言葉にできない。
なぜなら——
「伝えても変わらなかったとき、絶望してしまいそうだから」
だから黙る。待つ。期待する。諦める。
そうやって、“わかってほしい”が心の底に沈んでいく。
【3】なぜ「私ばっかり好き」と感じることがこんなにしんどいのか?
■ “愛されたい”は、自己否定と隣り合わせ
相手が自分に興味を持ってくれないと感じると、
「自分には魅力がないのかも」
「大事にされるほどの存在じゃないのかも」
と、自己否定が始まる。
好きだからこそ、自分を過小評価してしまう。
でもそれは本当は、
「相手に合わせようとするやさしさ」が、
自分を傷つける形になってしまっているだけ。
■ “感情の片側通行”が、孤独を呼ぶ
「想ってるのは自分だけ」
「この恋は、自分が一方的に支えてるだけ」
そう感じる瞬間、恋は一気に“自分だけの世界”になる。
ひとりで盛り上がって、ひとりで落ち込んで、ひとりで耐える。
愛があるのに、満たされない。
そばにいるのに、遠い。
そんな矛盾が、心をじわじわと壊していく。
【4】どうしたらいい?——“報われない温度差”との向き合い方
■ ① 「好き」の量を、自分で調節できるようにする
恋愛は、“がんばりすぎないバランス感覚”が必要。
思いを注ぎすぎて、
気づいたら心が空っぽになっているなら、
一度、距離を置くタイミングかもしれません。
好きになりすぎて、自分のことが見えなくなっていないか。
“私”が消えていないか。
そこに、ちゃんと意識を向けてみてください。
■ ② 自分を消してまでつながろうとしない
「相手が離れていくのが怖いから」と言いたいことを飲み込むと、
その恋は、あなたを“自分じゃない誰か”にしてしまう。
伝えることを我慢しない。
「こうしてほしい」が言えない関係は、やさしく見えて残酷です。
■ ③ 「愛される側」にも、いていい
いつも自分ばかりが“与える側”になっていると、
自分が甘えること、頼ること、欲しがることが怖くなる。
でも、愛されることを“受け取る側”にも回っていい。
むしろその循環があってこそ、恋愛は続いていくものです。
【5】まとめ
「私ばっかり好きみたい」
「もう、こっちばっかりじゃん…」
そんな風に思ってしまう恋は、
好きの温度差よりも、
“自分を見失う感覚”がつらいのかもしれません。
誰かを思うことは、やさしいこと。
でも、それが“自分を削る愛し方”になっていたら、
ちょっと立ち止まってみてください。
ちゃんと愛したいからこそ、
まずは“自分の心”を置き去りにしないで。
恋は、ふたりでするものだから。
自分だけが頑張ってるなら、
その恋が“ふたりのもの”になる日を、見直してもいいのかもしれません。
コメント