なんとなくモヤモヤしている。
疲れているのに、理由がはっきりしない。
嬉しいはずなのに、心が動かない。
「自分でも、自分の気持ちがよくわからない……」
そんな感覚に戸惑ったことはありませんか?
今回は、感情がぼやけてしまう理由と、
“自分の気持ち”を少しずつ取り戻す方法を、心理学的に解説します。
「感情がわからない」のは、心の防御反応かもしれない
感情がわからなくなるとき、
それはあなたの心が“守りに入っている”サインかもしれません。
そんな思いがあると、人は無意識に自分の気持ちにフタをするようになります。
これは“心の防衛機制”としてごく自然な反応です。
小さい頃から「気持ちを我慢する」クセがある人は…
子どもの頃から、
──そんな経験があると、「感情を表に出すのは良くないこと」という無意識の思い込みが育ちます。
その結果、大人になっても“自分の本音”を感じることに慣れていないのです。
「正解の感情」を探していませんか?
「こういうときは嬉しいはず」
「普通なら落ち込むはずなのに」
そんなふうに、“自分の気持ち”ではなく、“世間の正解”を探してしまうことはありませんか?
でも、感情に“正解”はありません。
湧き上がるままの感情が、あなたの本当の気持ちです。
たとえば──
喜ばしい報告を聞いても「なぜか焦る」なら、
あなたは“自分と比べて落ち込んでいる”のかもしれません。
その感情を否定せず、ただ「そう感じてるんだな」と受け止めることが大切です。
自分の気持ちを見つける、3つの問いかけ
- 「今、体はどんな感じ?」
→ 頭ではわからなくても、体は正直です。息苦しさ、肩のこり、胃の重さなどに注目してみてください。 - 「どんな言葉が浮かんでくる?」
→ 日記やスマホのメモに、思いついたまま書き出してみましょう。整っていなくてOKです。 - 「今の自分を、誰かに説明するとしたら?」
→ 他人に伝えるつもりで考えると、自分の気持ちが少し客観視できます。
気持ちがわからないのは「鈍感」なのではなく「繊細」だから
自分の感情がつかめないと、
「私って鈍いのかな」「冷たい人間かも」と思ってしまうかもしれません。
でも実はその逆で、
あなたは“感じ取ることが多すぎて整理が追いついていない”だけなのかもしれません。
その繊細さは、ゆっくり向き合うことでちゃんと自分の力になります。
焦らず、少しずつ。
“今の気持ち”に耳を傾けることから始めてみてください。
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